石材店・墓石業の補助金2026|墓じまい・樹木葬施工・記念碑に使える8制度と補助1,440万円の試算

| カテゴリ: 業種別活用事例 | 著者:採択ナビ代表(行政書士 / 認定経営革新等支援機関)

新しくお墓を建てる人が減り、代わりに増えているのが「墓じまい」——厚生労働省の衛生行政報告例では、令和4年度の改葬件数は15万1,076件と、統計のある平成8年度以降で最多を更新したとされています。石材店にとってこれは需要が消えたのではなく、仕事の種類が入れ替わったということです。撤去と改葬、樹木葬や永代供養墓の銘板・外柵、記念碑やエクステリアの石工事——建墓一本から、石の技術で複数の柱を持つ会社へ移る投資は、補助金の審査が求める筋書きと噛み合います。この記事では、石材店・墓石業が使える8つの制度を、従業員4人の石材店が1年で補助1,440万円を組み立てるモデルまで含めて整理します。

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石材店の社長さん
先生、うちは祖父の代からの石材店で、従業員は4人です。建墓の依頼が年々減って、代わりに墓じまいの相談ばかり来るようになりまして。
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ナビ先生
その変化こそ申請書の冒頭に書くべき事実で、建墓が減って墓じまいが増えるのは公的な統計で裏づけられる全国共通の構図です。問題は、墓じまいの撤去工事は一件あたりの単価が建墓より低く、しかも一度きりだということ。「減った売上を何で埋めるのか」まで書けるかどうかで、通り方が変わります。
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石材店の社長さん
樹木葬や納骨堂が増えているのは感じています。ただ、うちの仕事にはならない気がして。
👨‍🏫
ナビ先生
そこは誤解されやすいところです。樹木葬や永代供養墓にも、銘板・石碑・外柵・園路の石工事があります。霊園や寺院から直接受けられれば、建墓とは別の収益源になる。さらに記念碑・エクステリア石材まで広げれば、「お墓の需要」と連動しない仕事が持てます。いまの設備では受けられない加工があるなら、それが投資の理由です。
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石材店の社長さん
加工機を入れ替えたいとは思っています。ただ、うちのような小さい店で補助金が出るものでしょうか。
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ナビ先生
規模が小さいほうが有利になる面があります。従業員が少なければ小規模事業者として補助率2/3が使える制度があり、持続化補助金の対象にもなり得ます。ただし石材店は小売か製造か、あるいは工事かで判定が変わり得るので、自社の売上構成を先に整理してください。申請前に商工会・商工会議所で整理しておく論点です。

⛰石材店・墓石業が直面する6つの構造課題

石材店・墓石業を支援する理由は、地域の石材加工技術と、供養の場をつくる施工を担う事業者だからです。自社の課題を業界共通の構図として書けると、申請書の説得力が上がります。

 いま起きていること補助金との関係
① 建墓件数の減少少子化と承継者不在で、新しく墓を建てる人が減り続けている「墓じまい」「樹木葬の施工」「記念碑」という移った需要への投資として書ける
② 墓じまいは単価が低い撤去と改葬は一件あたりの売上が建墓より小さく、しかも一度きり撤去の工数を下げ、件数をこなせる体制への投資として書ける
③ 承継を前提としない供養へ樹木葬・永代供養墓・納骨堂へ需要が移っている銘板・石碑・外柵など、新しい形の供養に伴う石工事が受注対象になる
④ 石材の輸入依存と価格変動石材の多くを輸入に頼り、為替と海上運賃で仕入れ値が読みにくい国産材の加工内製化や、歩留まりの改善で吸収する計画にする
⑤ 職人の高齢化と重量物作業据付は重量物を扱う作業で、若手が入りにくく高齢化が進むクレーン・吸着リフターなど、負担を減らす設備が投資対象になる
⑥ 霊園・寺院経由の受注依存指定石材店の慣行があり、自力で顧客と出会う経路が細い展示場・Web・相談会など、直接受注の経路づくりが対象になる
「小売・製造・工事」のどれが主たる事業かで判定が変わる小規模事業者の判定は業種で変わり、墓石の販売が中心なら商業・サービス業として従業員5人以下、石材製品の製造や石工事が主たる事業なら製造業その他として20人以下が目安とされるのが一般的です。石材店は販売・加工・施工が一体のことが多く、どの区分に当たるかは主たる事業の実態で判断されるとされます。本記事のモデルはどちらの基準でも小規模事業者に入る従業員4人で試算しています。

📋石材店・墓石業が使える補助金8選 — 全体比較

制度名ねらい(石材店・墓石業の場合)規模感の目安
① 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金石材加工機・彫刻設備の更新、記念碑やエクステリア石材への展開中〜大(数百万〜数千万円)
② 中小企業省力化投資補助金クレーン・吸着リフター・運搬機材など据付作業の省力化中(数十万〜1,000万円)
③ デジタル化・AI導入補助金2026(旧・IT導入補助金)顧客・墓所台帳、見積作成、建墓シミュレーション、Web小〜中
④ 小規模事業者持続化補助金展示場の整備、墓じまい相談のチラシ、サイト。※商業・サービス業は従業員5人以下が条件小(数十万〜250万円規模)
⑤ 業務改善助成金事業場内最低賃金の引上げ+集塵・湿式化など作業環境の設備小〜中(最大600万円)
⑥ キャリアアップ助成金有期契約の施工スタッフの正社員化小〜中
⑦ 事業承継・M&A補助金(旧・事業承継・引継ぎ補助金)後継者による新分野展開、近隣石材店の譲受け中
⑧ 自治体独自の補助金展示場の改装、省エネ設備、地域産石材の活用小〜中
「補助金」と「助成金」は性格が違う①〜④⑦⑧は補助金=審査があり、選ばれた事業者だけが受けられるもの。⑤⑥は助成金=定められた要件を満たすことが受給の前提で、採択の競争ではなく要件と手続の順序が問われるもの。社内の準備の仕方が変わるので、混同しないでください。

🚀①新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 — 本命の設備投資

2026年度、設備投資支援の中心がこの制度です。第1回公募は申請受付が令和8年9月30日(水)、応募締切が令和8年10月30日(金)18:00厳守とされています(2026年8月時点)。枠は革新的新製品・サービス枠(上限2,500万円/賃上げ特例3,500万円・補助下限100万円)、新事業進出枠(上限7,000万円/9,000万円・補助下限750万円)、グローバル枠(補助率2/3)の3つです。

石材店で筋の通る使い道は加工設備の更新による、受けられる仕事の拡張です。NC制御の石材加工機、ブリッジソー、3D彫刻やレーザー彫刻の設備を入れると、墓石以外の記念碑・モニュメント・エクステリア石材・店舗の石内装まで守備範囲が広がります。従業員5人以下の区分では革新枠の補助上限額は750万円とされ、小規模企業者なら補助率は2/3です。ただし革新枠は新製品・新サービスの開発が必須で、機械装置・システム構築費を含めることが求められます。「古い加工機の入れ替え」だけでは対象になりません。

🤖②中小企業省力化投資補助金 — 人手不足そのものが申請理由になる

人手不足の解消につながる省人化・自動化の投資を支援する制度です。カタログに登録された製品から選ぶカタログ型と、個別に計画する一般型があり、カタログ型の補助上限額は従業員数の区分に応じて200万円・500万円・1,000万円という水準が設定されています(2026年8月時点)。

石材店で人と時間を最も使うのは重量物の運搬と据付です。クローラークレーン、真空吸着リフター、石材運搬用の台車などが対象になり得ます。カタログに登録されている製品かどうかは、必ず公式サイトで確認してください。「一基の据付に何人で何時間、年間何基」を先に集計すると、効果が数字で書けます。件数が増えている墓じまいでは、ここの効率が粗利を決めます。

💻③デジタル化・AI導入補助金2026 — 事務と現場をつなぐ

旧・IT導入補助金です。登録されたツールと支援事業者の中から選ぶ方式のため、入れたいソフトが登録されているかを先に確認する必要があります。補助率・上限額・対象ツールは公募回により変わります。

石材店の事務で重いのは墓所の台帳管理と、見積・図面のやり取りです。区画・使用者・建立年を台帳で管理できれば、改修や法要のタイミングで提案できる顧客が可視化されます。建墓シミュレーションや3Dの完成イメージは、実物を見ないと決められない商品の説明コストを下げます。見積作成や問い合わせ管理も対象になり得ます。

🎁④小規模事業者持続化補助金 — 最初の1本に向く

販路開拓の取組を支援する制度です。小規模事業者の判定は業種で変わり、製造業その他は従業員20人以下、商業・サービス業は5人以下とされるのが一般的です。補助上限額・補助率・締切は公募回により変わります。

最初の1本に向く制度です。墓石の販売が中心なら商業・サービス業として従業員5人以下が目安とされます。展示場の看板・照明、墓じまい相談会の案内チラシ、施工事例を載せたサイトが使い道になります。通常枠の補助上限額は50万円とされ、特例を使うと上がる設計です(公募回により変わります)。「どこに相談していいか分からない」層に見つけてもらう投資は、寺院・霊園経由の受注に依存しない経路をつくります。

💴⑤業務改善助成金 — 賃上げと設備投資をセットにする

事業場内最低賃金の引上げ計画と生産性向上に資する設備投資等の計画を立てて申請し、計画どおり実施した場合に設備投資等の費用の一部が助成されます。令和8年度は50円・70円・90円の3コースで、助成上限額は引上げ額と引き上げる労働者数の組み合わせで決まり、最大600万円(10人以上の区分は特例事業者のみ)とされています。助成率は事業場内最低賃金1,050円未満なら4/5、1,050円以上なら3/4です。事業場内最低賃金が令和8年度の地域別最低賃金未満であることが要件とされ、申請期間は令和8年9月1日から、地域別最低賃金の発効日の前日または11月30日のいずれか早い日までと短いため、都道府県ごとの発効日を先に確認してください。

石材の切断・研磨で発生する粉じんの対策設備、湿式化、集塵機、電動工具の更新と賃上げをセットにできます。石材の研磨・切断には粉じん障害防止規則の対象となる作業が含まれるとされ、局所排気装置や湿式化、保護具の使用が求められる場合があります。法令対応と賃上げが同時に進む組み合わせです。

👥⑥キャリアアップ助成金 — 人の定着に効く

有期契約労働者の正社員化等に対する助成で、正社員化は1人あたり80万円とされる区分があります。先に計画の届出をしてから実施する順序が求められるため、「もう正社員にしてしまった」では対象外になり得ます。

現場の施工スタッフを有期契約で採用し、経験を積ませてから正社員化する流れが作りやすい業種です。先に計画の届出をしてから実施する順序が求められる点に注意してください。据付と据直しを任せられる人の数が、受けられる件数を決めます。

🤝⑦事業承継・M&A補助金 — 60代社長の会社こそ

旧・事業承継・引継ぎ補助金です。承継そのものだけでなく承継を機に新しいことをやる取組や、同業の譲受け、専門家費用を支援する設計になっています。

石材店は家族経営が多く、廃業すると地域の墓所を管理する担い手がいなくなる構図があります。近隣の石材店を引き継げば、顧客台帳・霊園との関係・技術がまとめて手に入ります。「代替わりを機に、墓じまいと記念碑の分野に広げる」という計画は、承継を機に新しい取組を行う枠組みと相性が良い筋書きです。

🏙⑧自治体独自の補助金 — 小さいが確実に効く

資格取得・講習費、展示会出展、設備更新、省エネ、若手採用など。窓口が中小企業支援の部署とは限らないため、「市区町村名+補助金」で探すより商工会議所・商工会に電話するほうが早いのが実情です。

石材店で見落とされやすいのが地域産石材の活用支援です。産地を抱える自治体では、地元の石を使った製品開発や展示会出展を支援していることがあります。窓口が商工・観光・林務などの担当課に分かれ、中小企業支援の部署では案内されない場合があります。制度の有無・内容は自治体ごとに大きく異なります。

🛠石材店・墓石業ならではの「使い道」具体例

導入するもの金額の目安効果として書けること
NC制御の石材加工機680万円〜2,400万円曲面・異形の加工を内製化し、記念碑やエクステリアの仕事を受けられるようにする
ブリッジソー・切断機の更新380万円〜1,200万円切断時間と歩留まりを改善し、外注していた一次加工を自社に戻す
3D彫刻機・レーザー彫刻設備220万円〜780万円写真・イラスト・多言語の彫刻に対応し、他店が断る依頼を取る
研磨機・面取り機150万円〜520万円仕上げの品質を安定させ、手作業の時間を減らす
クローラークレーン・据付機材280万円〜980万円据付の人数と時間を減らし、墓じまいの件数をこなす
真空吸着リフター・運搬台車60万円〜320万円重量物の持ち上げを機械化し、腰への負担と事故リスクを下げる
集塵・湿式化などの粉じん対策80万円〜420万円粉じん対策の法令に沿った作業環境にし、定着率を上げる
顧客・墓所台帳/見積システム60万円〜240万円区画と使用者を台帳化し、改修提案できる顧客を見える化する
展示場の整備・サイト・相談会40万円〜180万円寺院・霊園経由に頼らない直接の相談経路をつくる
「断っている仕事」を数えると、投資の理由になる石材店は「いまの設備では加工できないので断った依頼」を必ず抱えています。曲面の記念碑、写真の彫刻、短納期の外柵、石材の内装——「年に何件、いくらの依頼を断っているか」を集計してください。「断った依頼が年18件・見積ベースで1件平均65万円」と書ければ、設備の制約と、失っている売上が1対1で結びつきます。

🧮モデルケース:従業員4人・年商8,000万円の石材店が1年で使える組み合わせ

従業員4人・年商8,000万円・建墓と墓じまいを中心に行う石材店が、樹木葬・永代供養墓の施工と記念碑・エクステリア石材へ広げる想定で並べます。商業・サービス業なら5人以下、製造業その他なら20人以下が小規模事業者の目安とされ、4人ならどちらの基準でもこの範囲に入るため、補助率が有利になり得ます。

使う制度導入するもの投資額補助率補助される額ねらう効果
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金
(革新的新製品・サービス枠)
NC制御の石材加工機 780万円
3D彫刻機 280万円
研磨・面取り機 60万円
試作材料・技術習得 80万円
1,200万円2/3
(小規模企業者)
750万円
(上限で頭打ち)
曲面・異形の加工を内製化し、記念碑・エクステリア石材という新しい取引先へ
中小企業省力化投資補助金
(カタログ型・区分は仮定)
クローラークレーン 240万円
真空吸着リフター 100万円
石材運搬台車 60万円
400万円1/2200万円据付と撤去の年間860時間を削減し、墓じまいの受注件数を増やす
業務改善助成金
(90円コース・2人引上げを仮定)
集塵機・湿式化の設備 140万円
電動工具の更新 100万円
240万円3/4
(事業場内最低賃金1,050円以上の場合)
180万円事業場内最低賃金を引き上げ、粉じん対策も同時に進める
デジタル化・AI導入補助金2026
(旧・IT導入補助金)
顧客・墓所台帳/見積システム 100万円
建墓シミュレーション・サイト 60万円
160万円1/280万円区画と使用者を台帳化し、改修・追加彫刻を提案できる顧客を見える化する
小規模事業者持続化補助金
※商業・サービス業は従業員5人以下が条件
展示場の看板・照明 45万円
墓じまい相談会の案内 30万円
75万円2/350万円寺院・霊園経由に頼らない、直接の相談経路をつくる
自治体の地域産石材・展示場支援
(制度がある場合)
地域産石材を使った製品開発・展示 200万円200万円1/2100万円地元の石を使った記念碑・内装材を開発し、産地の需要を取りにいく
キャリアアップ助成金
(正社員化)
施工スタッフ1名を正社員化賃金原資定額80万円
(1人80万円×1名)
据付を任せられる人材の定着と技術承継
合計—2,275万円+賃金原資—1,440万円設備投資2,275万円に対する補助は1,360万円(約60%)で、自己負担は約915万円。これとは別に、雇用関係の助成が80万円
この表の位置づけ本サイトが制度の要件と一般的な単価をもとに作成した試算モデルであり、特定の企業の採択実績ではありません。実際の補助額は申請枠・審査結果・従業員数の判定・公募回の要件によって変わります。同一の経費を複数の制度に重ねて申請することはできません。省力化投資補助金の区分は説明のための仮定です。キャリアアップ助成金は賃金原資に対する助成であり、設備投資の自己負担を直接減らすものではありません。合計欄では設備分と雇用分を分けて示しています。

⚠️石材店・墓石業ならではのNGパターン3つ

① 改葬の手続きを「自社がやる」前提で計画を書く改葬には遺骨のある墓地の所在地の市町村長の許可が必要とされ、申請するのは墓地の使用者など、改葬を行う側です。石材店が請け負うのは撤去・据付などの工事であり、許可そのものを代わって申請する前提の計画は、組み立て方を誤ります。案内や書類の書き方の説明にとどめるのか、提携する専門家につなぐのかを整理してください。
② 撤去した墓石の処分を軽く見る撤去した墓石は排出事業者である工事業者の責任で処理する産業廃棄物(がれき類)として扱われるのが一般的です。許可を持つ処理業者へ委託し、管理票(マニフェスト)で流れを残す必要があります。処分費は墓じまいの原価そのもので、見積に織り込めていないと件数が増えるほど利益が減ります。
③ 「機械が古いから替える」で計画を書く老朽化による単純な更新は、多くの制度でそれだけでは採択の理由になりません。「曲面加工に対応し、いま断っている記念碑の依頼を年18件のうち12件受注する」——設備が、どの新しい売上やどの作業時間の削減につながるのかまで書いてください。

✍️採択を上げる事業計画書のコツ

書く順番内容石材店・墓石業での具体例
① 現状の課題を数字で受注構成・単価・辞退件数「建墓が売上の62%、5年で28%減」「墓じまいは1件平均24万円」「設備がなく断った依頼が年18件」
② 投資と、その効果どの数字がどう動くか「曲面・写真彫刻に対応し、断った18件のうち12件を受注。記念碑は1件平均65万円」
③ 空いた時間を何に変えるか最も抜けやすい「据付の機械化で年860時間を解放し、墓じまいの受注と樹木葬の下請施工に充てる」
④ 誰に売るのかを書く客層が変わることを示す「既存は寺院・霊園経由の建墓が中心。霊園の樹木葬区画、造園・外構会社、自治体の記念碑は、いま取れていない層」
承継されてきた技術は、そのまま「自社の強み」になる石材店の価値は「石の目を読み、割り、磨き、据える」技術にあります。これは新規参入では作れないものです。扱ってきた石種、加工の実績、霊園・寺院との長い関係、地域の墓所の台帳——審査で問われる「自社の強み」はすでに手元にあり、それを新しい市場にどう向けるかが計画書の中身です。

❓よくある質問

石材店は「小規模事業者」に当たりますか?
墓石の販売が中心なら商業・サービス業として従業員5人以下、石材製品の製造や石工事が主たる事業なら製造業その他として20人以下が目安とされます。石材店は販売・加工・施工が一体のことが多く、売上の構成など主たる事業の実態で判断されるのが一般的で、従業員数の数え方も制度ごとに定義があります。
墓石の据付工事に建設業の許可は必要ですか?
墓石の設置が建設業法上の石工事業に当たるかは工事の内容によるとされ、請負代金が500万円未満の軽微な工事は許可を受けなくても施工できるとされています。外構や造成を伴う規模の大きい工事を受けるなら、都道府県の建設業担当窓口に確認してください。建設業・工務店の補助金2026もあわせてご覧ください。
墓じまいの改葬許可は、石材店が代わりに申請できますか?
改葬には遺骨のある墓地の所在地の市町村長の許可が必要とされ、申請を行うのは墓地の使用者など改葬をする側です。石材店の業務は撤去・据付などの工事が中心になります。書類の流れを案内したり、提携する専門家につないだりする形が実務では一般的とされますが、手続の代理については取扱いが分かれるため、事前に確認してください。
撤去した墓石はどう処分すればよいですか?
撤去した墓石は産業廃棄物(がれき類)として扱われるのが一般的で、許可を持つ処理業者への委託と管理票による管理が求められます。処分費は墓じまいの原価に直結するため、見積の段階で必ず織り込んでください。
樹木葬や永代供養墓が増えると、石材店の仕事は減りますか?
形が変わるだけで、石工事そのものが消えるわけではありません。樹木葬や永代供養墓にも銘板・石碑・外柵・園路といった石の仕事があり、霊園・寺院からの下請施工として受けられれば建墓とは別の収益源になり得ます。
複数の補助金を同時に使えますか?
目的が違えば併用できる場合があります(例:加工設備は補助金、賃上げは助成金、展示場の整備は持続化補助金)。ただし同じ経費を二重に補助してもらうことはできません。モデルケースのように、経費を制度ごとに切り分けて設計する必要があります。対象になる経費の線引きは補助金の対象経費2026で確認できます。
補助金で買った加工機やクレーンは、自由に売れますか?
処分制限期間の間は、承認を受けずに売却・貸付け・担保提供ができません。廃業や設備の入れ替えを考えている場合は、申請前に計画へ織り込んでください。詳しくは補助金で買った設備は勝手に売れないをご覧ください。

※本記事の金額・要件は2026年8月時点の一般的な枠組みをもとにした目安です。公募回により要件・上限・補助率は変わります。必ず最新の公募要領をご確認ください。

本記事の情報について

本記事は公開時点で確認できる公募要領等の一次情報に基づいて作成しています。補助金・助成金の制度内容、補助上限額、補助率、公募期間は予告なく変更される場合があり、同一制度でも公募回次によって要件が異なります。制度の統合・名称変更が行われることもあります。

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